中学受験で成績が下がったときの声かけ 模試の結果の見方と次の1週間
公開 2026年10月21日
模試の成績が下がると、すぐに原因を聞きたくなるかもしれません。 ただ、結果が出た日は、点数より先に受けたことをねぎらいます。 設問ごとの正誤と正答率が見られるようになったら、子どもと一緒に確認します。 正答率が高いのに落とした問題から見直し、次の1週間の家庭学習を決めます。 この記事では、その日の声かけから復習までの進め方を整理します。
結果が出た日の声かけ
最初は、結果を評価する言葉より、受けてきたことに触れる言葉を選びます。 たとえば「最後まで受けてきたね」「おつかれさま」と声をかけます。 子どもが話したい様子なら、「どんなところが気になった?」と聞いてみます。
すぐに話したくないときは、その場で原因を聞き続ける必要はありません。 「結果を一緒に見られるときに、見直すところを考えよう」と伝える方法もあります。 次は必ず上がると約束したり、努力が足りないと決めつけたりせずに待ちます。
点数だけで家庭学習を増やす前に、設問ごとの正誤と正答率を確認します。 模試の選び方は、模試の選び方・活用法にまとめています。
模試ごとの結果の返り方:いつ、何が見られるか
採点済みの答案と詳しい成績表は、同じ時期にそろうとは限りません。 公式の案内にある閲覧時期と内容を並べました。
| 模試 | 結果が見られる時期 | 見られる情報 |
|---|---|---|
| 四谷大塚の合不合判定テスト | 採点済み答案はテスト実施翌日午後から順次公開。結果資料集はテスト実施後の水曜日夕方から閲覧可能。個人成績表は約8〜10日後に自宅へ届く | 採点済み答案・結果資料集・個人成績表 |
| 首都圏模試(運営:ONETES) | 各社の案内で確認 | Webで全体の得点・偏差値・順位・偏差値分布、設問ごとの正誤・正答率・配点、出題領域ごとの配点・得点・平均点・正答率、答案画像 |
| 日能研の全国公開模試 | 会員用Webサイトには最短で試験日翌日に情報を掲載 | 設問ごとの正誤情報・採点結果(答案画像データ)・解説・解答・基本成績情報 |
四谷大塚の合不合判定テストは、提携先を通じて申し込んだ場合、個人成績表は申込先からの返却です。 閲覧できる情報がそろったかを確かめてから、見直しに進みます。
落とした問題の分け方:正答率の高い問題から
成績表では、設問ごとの正誤と正答率を並べて見ます。 首都圏模試の公式も、正答率の高い問題を確実に得点することを勧めています。 できなかった問題の復習で、弱点を見直す方針も示しています。
家庭で見直すときは、正答率が高いのに落とした問題を先に選びます。 答案を見ながら、「どこまでは分かった?」と聞いてみます。 答えを見せる前に、本人の考え方を確かめるための問いです。
見直しのメモは、たとえば次のように分けられます。
- 知識や解き方を思い出せなかった問題は、教材の該当箇所に戻ります。
- 問題文や条件の読み違いは、どの言葉を見落としたか確かめます。
- 計算や書き写しの間違いは、答案のどこでずれたかを探します。
- 時間が足りなかった問題は、時間を区切らずに解き方を確かめます。
答案だけで原因を決めず、子どもの説明と合わせて考えます。 正答率は見直す順番の目安で、子どもを責めるための数字ではありません。
次の1週間の家庭学習の決め方
見つかった間違いを、すべて新しい課題にする必要はありません。 先に、家庭学習で直せそうな問題と、説明を頼みたい問題を分けます。 そのうえで、今使っている教材のどこへ戻るかを親子で決めます。
- 復習する問題と、戻って確認する教材の箇所を選びます。
- いつ取り組むかを、普段の家庭学習の予定に入れます。
- 解説を閉じて解き直し、自分で進められるか確かめます。
- つまずきが残った箇所は、分からない点を言葉にして残します。
教材を増やす前の確認は、参考書・教材の選び方にまとめています。
個別指導や家庭教師を足すかどうかも、点数だけでは決めません。 家庭学習で確かめても分からない箇所が残るなら、その内容を相談材料にします。 相談先の考え方は、個別指導塾の選び方にまとめています。
親の関わり方と子どもの粘り強さ:公的な調査から
文部科学省の令和4年度の委託研究では、家庭での関わりも分析されています。 対象は、令和3年度の全国学力・学習状況調査における、小6・中3の保護者調査です。 分析を行ったのは、お茶の水女子大学です。
普段の会話や、子どもの良いところを見つけてほめる関わりは、非認知能力と強い関係があったと報告されています。 家庭の社会経済的背景を考慮した後も、関係があったという結果です。 ここでの非認知能力は、失敗を恐れず挑戦する姿勢や、決めたことをやり遂げる姿勢などを合わせた指標です。
読み聞かせ、社会の出来事についての会話、図書館へ連れていく関わりも分析されました。 これらは家庭の社会経済的背景を考慮すると関係が弱まるものの、学力と強い関係があったと報告されています。 いずれも関係を調べた結果であり、親の行動が成績を上げるという因果を示したものではありません。
声かけを、次の成績を上げるための約束にする必要はありません。 まず話を聞き、見直せるところを一緒に探す関わりとして考えます。 家庭学習の予定を考えるときは、通学や移動の負担も含め、無理なく続けられる形を探してください。
出典は次の公式資料です。
- 四谷大塚:合不合判定テストの結果返却
- ONETES(首都圏模試):Webでの成績閲覧・正答率と復習の案内
- 日能研:全国公開模試で提供される情報
- 文部科学省:令和4年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」報告書
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