東京都の私立中学への進学割合 区市別に見る公立小学校卒業者の進路(2025年3月卒業)
公開 2026年10月22日
2025年3月に東京都の公立小学校を卒業した98,264人のうち、私立中学校へ進んだのは19,572人で19.9%でした。 23区では25.0%、26市を含む市部では10.5%です。 区市別では、23区のなかでも文京区の48.5%から江戸川区の10.6%まで差があります。
「自分の住む区や市では、どのくらいが私立中学へ進むのだろう」と気になることもあるでしょう。 ただ、この数字は公立小学校の卒業者の進路を示すもので、受験した人の割合ではありません。 この記事では、東京都全体の推移と区市別の表、学校選びに使うときの注意点を整理します。
この数字の読み方
対象は令和6年度(2025年3月卒業)の東京都の公立小学校卒業者です。 国立・私立の小学校の卒業者は含みません。 表の区市は、卒業した公立小学校のある地区です。
表の「私立」「国立」「公立」は、都内の中学校等への進学先の区分です。 学校の種類は、次のように扱われています。
- 「私立」には、私立の特別支援学校中学部への進学者を含みます。
- 「国立」には、国立の中等教育学校と特別支援学校中学部への進学者を含みます。
- 「公立」には、都立の中学校・中等教育学校(都立中高一貫校)への進学者を含みます。
- 「公立」には、区立・市立の義務教育学校、区立の中等教育学校、区立・都立の特別支援学校中学部への進学者も含みます。
「都外の中学校等」は、公立・私立を問わず都外の学校への進学者です。 都外の義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校中学部への進学者も含みます。 公立・私立などの内訳は、この表からは分かりません。 そのため、都外の割合を私立の割合に足して、私立中学への進学割合とすることはできません。
区市別の割合は、東京都教育委員会の第1表の進学者数を卒業者数で割り、当サイトが計算しました。 百分率にして小数第2位を四捨五入しています。 都全体について同じ方法で計算した19.9%は、報告書に載っている値と一致します。
東京都全体の推移
東京都全体の私立中学校への進学割合は、2024年3月卒業者の20.1%から、2025年3月卒業者の19.9%へ0.2ポイント減りました。 東京都教育委員会の「調査結果の概要」に載る推移は、次のとおりです。 いずれも公立小学校の卒業者だけを対象としています。
| 卒業年月(卒業年度) | 卒業者 | 私立の進学者 | 私立の割合 |
|---|---|---|---|
| 2020年3月(令和元年度) | 96,868人 | 17,859人 | 18.4% |
| 2021年3月(令和2年度) | 97,695人 | 18,281人 | 18.7% |
| 2022年3月(令和3年度) | 98,239人 | 19,025人 | 19.4% |
| 2023年3月(令和4年度) | 98,518人 | 19,521人 | 19.8% |
| 2024年3月(令和5年度) | 97,572人 | 19,655人 | 20.1% |
| 2025年3月(令和6年度) | 98,264人 | 19,572人 | 19.9% |
卒業年度の翌年3月が卒業年月です。 たとえば、令和6年度の卒業者は2025年3月に卒業した人を指します。
23区の私立中学への進学割合
23区(区部)では、公立小学校の卒業者64,107人のうち、私立中学校等への進学者は16,052人でした。 私立の割合が4割を超えるのは、文京区・千代田区・港区・目黒区です。 足立区・葛飾区・江戸川区は1割台前半でした。
次の表は、令和6年度(2025年3月卒業)の公立小学校卒業者だけを対象としています。 出典は東京都教育委員会の第1表です。 区の並びは報告書の順で、割合は当サイトが各区の進学者数を卒業者数で割って計算し、小数第2位を四捨五入した値です。
| 区市 | 卒業者 | 私立中学校等への進学者 | 私立の割合 | 都外の中学校等の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 千代田区 | 571人 | 252人 | 44.1% | 4.6% |
| 中央区 | 1,380人 | 547人 | 39.6% | 7.5% |
| 港区 | 1,712人 | 717人 | 41.9% | 7.1% |
| 新宿区 | 1,646人 | 593人 | 36.0% | 2.6% |
| 文京区 | 1,752人 | 849人 | 48.5% | 4.8% |
| 台東区 | 1,209人 | 374人 | 30.9% | 3.9% |
| 墨田区 | 1,703人 | 301人 | 17.7% | 2.1% |
| 江東区 | 3,990人 | 1,145人 | 28.7% | 3.5% |
| 品川区 | 2,229人 | 779人 | 34.9% | 3.5% |
| 目黒区 | 1,642人 | 686人 | 41.8% | 4.0% |
| 大田区 | 4,793人 | 1,011人 | 21.1% | 3.3% |
| 世田谷区 | 6,249人 | 2,192人 | 35.1% | 2.2% |
| 渋谷区 | 1,131人 | 411人 | 36.3% | 2.4% |
| 中野区 | 1,819人 | 487人 | 26.8% | 1.0% |
| 杉並区 | 3,614人 | 1,157人 | 32.0% | 1.6% |
| 豊島区 | 1,499人 | 484人 | 32.3% | 2.2% |
| 北区 | 2,123人 | 527人 | 24.8% | 2.8% |
| 荒川区 | 1,408人 | 299人 | 21.2% | 4.0% |
| 板橋区 | 3,937人 | 700人 | 17.8% | 2.1% |
| 練馬区 | 5,549人 | 933人 | 16.8% | 3.2% |
| 足立区 | 5,157人 | 607人 | 11.8% | 2.6% |
| 葛飾区 | 3,414人 | 410人 | 12.0% | 4.3% |
| 江戸川区 | 5,580人 | 591人 | 10.6% | 2.8% |
26市の私立中学への進学割合
市部では、公立小学校の卒業者33,514人のうち、私立中学校等への進学者は3,504人で、割合は10.5%でした。 26市のなかでは武蔵野市の31.7%、三鷹市の20.0%が高く、21市は15%未満です。
次の表も、令和6年度(2025年3月卒業)の公立小学校卒業者だけを対象としています。 出典は東京都教育委員会の第1表です。 割合は当サイトが各市の進学者数を卒業者数で割って計算し、小数第2位を四捨五入した値です。
| 区市 | 卒業者 | 私立中学校等への進学者 | 私立の割合 | 都外の中学校等の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 八王子市 | 4,354人 | 329人 | 7.6% | 0.7% |
| 立川市 | 1,439人 | 125人 | 8.7% | 0.6% |
| 武蔵野市 | 1,061人 | 336人 | 31.7% | 1.4% |
| 三鷹市 | 1,510人 | 302人 | 20.0% | 1.5% |
| 青梅市 | 953人 | 44人 | 4.6% | 0.9% |
| 府中市 | 2,229人 | 224人 | 10.0% | 1.7% |
| 昭島市 | 969人 | 52人 | 5.4% | 1.8% |
| 調布市 | 1,889人 | 332人 | 17.6% | 1.7% |
| 町田市 | 3,559人 | 214人 | 6.0% | 4.7% |
| 小金井市 | 1,000人 | 151人 | 15.1% | 1.5% |
| 小平市 | 1,718人 | 203人 | 11.8% | 2.0% |
| 日野市 | 1,557人 | 116人 | 7.5% | 1.0% |
| 東村山市 | 1,171人 | 80人 | 6.8% | 2.1% |
| 国分寺市 | 987人 | 126人 | 12.8% | 2.5% |
| 国立市 | 562人 | 92人 | 16.4% | 2.1% |
| 福生市 | 340人 | 22人 | 6.5% | 2.4% |
| 狛江市 | 623人 | 93人 | 14.9% | 1.8% |
| 東大和市 | 750人 | 38人 | 5.1% | 0.4% |
| 清瀬市 | 581人 | 28人 | 4.8% | 2.1% |
| 東久留米市 | 958人 | 67人 | 7.0% | 3.0% |
| 武蔵村山市 | 618人 | 24人 | 3.9% | 1.3% |
| 多摩市 | 1,102人 | 134人 | 12.2% | 0.8% |
| 稲城市 | 897人 | 120人 | 13.4% | 2.0% |
| 羽村市 | 443人 | 21人 | 4.7% | 1.6% |
| あきる野市 | 631人 | 27人 | 4.3% | 0.5% |
| 西東京市 | 1,613人 | 204人 | 12.6% | 1.6% |
町村部と島しょ部は卒業者が少ないため、この表には含めていません。 同じ令和6年度(2025年3月卒業)の私立中学校等への進学者は、郡部では卒業者474人中15人、島部では169人中1人でした。
数字を学校選びにどう使うか
- 割合の高低で、その地域の家庭が受験するかどうかを決める必要はありません。周りの進路を知る目安として読んでください。
- 割合が違う理由は、この統計からは分かりません。地域の数字だけから、子どもに合う進路を判断しないようにします。
- 受験する場合は、住所から学校を探すことで、自宅から通う候補を確かめられます。
- 沿線での学校選びは、沿線で選ぶ中学受験にまとめています。
- 費用を考えるときは、私立と公立中高一貫校の費用を参考にしてください。
- 中学受験をしない場合の進路を考えるときは、都立高校入試の仕組みで確認できます。
地域の割合を確かめたら、家庭で希望する学校生活を話し合い、通える範囲に目を向けてみてください。
出典は次の公式資料です。
- 東京都教育委員会:令和7年度 公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和6年度)の進路状況調査編】
- 東京都教育委員会:調査結果の概要(小学校・中学校・義務教育学校、PDF)
- 東京都教育委員会:第1表 状況別卒業者数(小学校、Excel)
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